
社長の一言

感染症時代に求められる
コラム
感染症時代に求められる、フィルムスリッター会社のあり方
今年もインフルエンザをはじめとする感染症の流行が目立つ季節となりました。
フィルムスリッター業界は、慢性的な人材不足という構造的課題を抱えており、ひとたび社内で感染が発生すると、欠員による機械停止、生産計画の見直し、そして売上低下へと直結してしまいます。
従業員の健康を守ることは、会社の重要な務めです。
しかし現実として、どれだけ注意を払ってもウイルス感染を完全に防ぐことは困難です。だからこそ今、**「感染が出ても仕事が止まらない会社づくり」**が強く求められていると感じます。
例えば、特定の人にしか扱えない機械や工程が多い現場では、一人欠けるだけで生産が成り立たなくなります。属人化を減らし、複数人が対応できる体制づくりや、日常的な情報共有・標準化は、感染症対策という観点からも極めて重要です。
また、従業員が無理をせず「体調が悪い時に休める」環境づくりも欠かせません。
福利厚生の充実、清潔で安全な作業環境、換気・空調・衛生設備などの環境維持設備への投資は、単なるコストではなく、安定操業を守るための必要経費だと考えるべき時代になっています。
そして、これらを持続的に維持するためには、避けて通れない課題があります。
それが加工賃の適正化です。
人件費の上昇、設備維持費、教育コスト、福利厚生費――。
これらを無視した低価格競争では、結果的に現場が疲弊し、事故や品質低下、そして事業継続そのものが危うくなります。
「安定して加工を任せられる会社」であるための価値を、業界全体で正しく共有し、適正な加工賃を設定していく必要があるのではないでしょうか。
感染症は一時的な問題ではありません。
これからのフィルムスリッター業界には、人が倒れても止まらない仕組みと、人を大切にできる経営体力の両立が求められています。
厳しい時代だからこそ、現場を守り、従業員を守り、そしてお客様の信頼を守る。
その積み重ねが、これからの業界の価値を高めていくと、私は強く感じています。
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